オット、会社やめていいよ。

その後無職のまま現在に至る

南部鉄器と始まる一日

こんにちは、粒です。

 

ていねいなくらしという言葉に憧れて

 

実家の両親、兄がとにかく物をため込む人で、その反動で私は、できるだけ物を持ちたくない気持ちが常にあります。

必要ないものは、どんどん捨てたい。売れるものはすぐ売りたい。物に対する愛着も希薄だと感じます。

物欲もほとんどない。最低限必要なものがあればいい。値段も安いものでいい。消耗品として古くなったら、買い替えればいいから。

誕生日や母の日に欲しいものを聞かれても、全然浮かばなくて娘とオットにがっかりされてしまう。

 

自分でも、ちょっと味気ないなー。無機質だなー。と、ふと感じ始めたのは、YouTubeの中の、50代、60代の主婦の、ていねいな暮らしというものを知ってしまったからなのかな。と思います。

 

ていねいな暮らしと一言で言っても色々あるようで(笑)

 

例えば、毎日食卓に花を飾るとか、ちょっとした野菜やハーブを育てるとか、玄関を毎日水拭きするとか、トイレマットを使わないとか、カーテンやクッションカバーを季節ごとに変えるとか、毎日のご飯を土鍋で炊くとか・・・。

なんでも効率的にとか、合理的にとか考えがちな私にとっては、あらゆることがていねいな暮らしジャンルになってしまうのですが(笑)

なぜか、ふとしたときに耳に届いた、「鉄瓶で沸かす白湯がおすすめです。」という言葉に、急激に引き付けられ、もう、鉄瓶買うしかない。今すぐ欲しい。と、猛烈な欲求。何年ぶりかの圧倒的な物欲に自分でも驚きながらも鉄瓶を探し始めました。

 

そもそもわが家で鉄瓶使えるのかな?

 

家を建てたときにオール電化にしたため、それまで使っていた、鉄鍋、鉄のフライパン、銅鍋、土鍋、底が平らになっていない鍋類すべてとお別れしていた経験が。

三ツ口コンロの二つがIH、残り一つはラジエントヒーターですが、果たして、鉄瓶が使えるものなのか。

 

鉄瓶を探してみると、サイズ、形、色、お値段も色々でびっくりするほど。ガンダムのザク型などもある(^^♪

なんと、IH対応の物もあります

 

想像していたよりもお高かったので、初めはメルカリなどで贈答品などの新品を探そうかと思ったのですが、直接火にかけられるのか、急須なのか判別しにくいものが多く、また、IH対応かどうか記述がないものばかり。

ここは、ていねいな暮らしのために、高価でも、長く使えて安心できるものを買おう!と、

  • 南部鉄器
  • IH対応
  • 水筒一本分(500ML)くらいの容量

に絞り、探したところ、これだという一品が見つかりました。


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ベルメゾンにて購入 定価9,350円(税込)

 

お誕生日クーポン(1,500円オフ)と、株主優待券6,000円分を5,555円で購入したものを使用したため、実質7,405円★になりました。

 

白湯のおいしくなる鉄瓶のある暮らし

 

そもそも、のどが乾いたら、冷たい麦茶、温かい飲み物が欲しいときにはカフェオレか緑茶が定番だった私、白湯などほぼ飲んだことがありません。

50代だし、なんかおしゃれっぽいというか・・的なほんのりとした憧れからの衝動だったようだし、実際どうなんだろうと、自分に対して半信半疑の部分がありました。

が、いい。とても、いいです。

 

まず、鉄瓶を扱うときの、心持ちが違う。ずっしりとした重厚感。手触りとぬくもり。私にとっては高級なものなので、慎重にもなります。

 

そして、中火にかけ、中のお湯がだんだん沸いてきて、優しい音と共に泡ができては消えできては消え、ぽこぽこごとごと静かな朝に響く何とも言えない不思議な時間。


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沸かしたお湯は、やっぱり雪平鍋や、電気ケトルで沸かしたものと、何かが違う。

気のせいなのかなー。って思うし、買う前に、購入者のコメントで「味が違う。」「まろやか。」「おいしい。」って書いてあったのを読んで、自己暗示なのでは?果たして自分にその違いがわかるのか?とか思っていたけど、実際飲んでみるとやっぱり何かが違うと感じられるのです。

優しくて、まろやかで、ほっとする。そんな気持ちになるのです。

朝沸かしたお湯を水筒に入れて、外出にも持参しています。

 

白湯の効果はよく聞きますね。

さらに鉄瓶を使うことで鉄分補給にもなるという!

 

鉄瓶は、使用した後水分が残ると錆が出てしまうので、手入れが大変。と聞いていましたが、すぐに水筒に移してしまうので、あっという間に蒸発して、ささっとふき取るだけで水気は残りません。お手入れもほんとに簡単です。

 

ていねいな暮らしの仲間入りとまではいきませんが

 

さすがに鉄瓶と白湯を取り入れただけで、合理的かつ無機質な私の毎日が、ていねいな暮らしに格上げされたと勘違いするなんて滅相もありませんが、それでも鉄瓶でお湯を沸かす静かな朝のほんの15分ほどの時間は、絶対的に世界は私ためのだけにあり、透明でゆるやかな時が流れる。不思議。

 

人生の折り返しを過ぎた今、ものとの関わり方を少し変えて、人生の終わりに向かってものを減らしていきつつも、自分や周りの心を豊かにしてくれるものたちと出会い、過ごして行けたらいいなと深く感じています。

 

今日もお読みいただきありがとうございました(*^^*)