兄弟と遺産分割で揉めるなんて😢
こんにちは、粒です。
20代のころ、夢をかなえるために働いて働いてお金を貯め、劣悪な環境の中修行して、30代半ば、やっと夢だった小さな店をオープンしました。
自分一人でやる小さなお店ですから、稼ぎも知れていて、時給換算にしたら最低賃金以下になっていましたが、それでも優しいお客様に恵まれて、楽しい毎日でした。
お店をやめて、他県の彼と結婚することを決めたのが40代。
娘が生まれたのは42歳。
今までの自分の人生を後悔することはありませんが、唯一、時間が戻せるのなら、娘に兄弟を作ってあげたかった。
もう少し、早く出産年齢のことを考えるべきだった。
一人っ子なりの良さももちろんあるでしょうが、私自身、今まで兄弟に救われてきたことも何度もありますし、兄弟の存在はほかの何物に代え難く、心強い。
そんな兄弟関係が、相続のことで壊れてしまうこと、多いのだそうです。
遺言が必要なケース その11
相続人である子供たちの間で、考え方の相違がある
相続が争族に⁉
なんて、よくある見出しですね。
「うちは子供たちみんな仲がいいから、相続トラブルの心配はないな。」と思っていらっしゃる方も多いと思いますが、相続トラブル や 争族 と検索すると、兄弟というキーワードがすぐに出てきます。それだけ兄弟での相続トラブルは多く、また仲の良かった兄弟でのトラブルだからこそ、複雑で根深いものになってしまうようです。
兄弟でどんなトラブルが起こりやすいのか?
・遺産がほぼ自宅不動産のみなので、分割しにくい
誰か1人が自宅を取得してしまうことになると公平な分割にならず、かといって代わりに現金を渡すような余裕もない。
・親の介護負担
親と同居、あるいは近くに住んでいる子供が親の介護をしてきたので、他の兄弟よりも多く相続したいが、理解を得られない。
・兄弟間で疑心暗鬼
遺産総額が思っていたよりも少なかったため、兄弟が使い込んだのではないか、隠しているのではないか?と疑い始め、遺産分割協議に応じない。
・親との関係性で思うこと
生前に、自分より兄弟の方が金銭面で親に苦労を掛けていた、多額の援助を受けていた、優遇されていたなどという思いを抱いていたため、法定相続分では不平等だと感じている。
兄弟姉妹、同じように仲良く育って大人になってきたとはいえ、子供のころからの積み重なった想い、親との関係性、それぞれの現在の事情、立場、あらゆる面でそれぞれ全く違うものであり、相続に対する考え方が全く別のものであることも当然かと思います。
たとえ、現金3000万円の遺産を兄弟3人で法定相続分の3分の1、つまり1000万円ずつ平等に分けたとしても、数字の上では平等でも「自分は介護をしてきた」「兄は私立の大学に行かせてもらったのに」「弟は一人気ままにずっと海外暮らしをしていて親の顔もほとんど見に来なかったのに」などの思いがある中で見ると平等とは言いきれません。
さらに、それぞれの配偶者や家族の意見までも入ってきて、それぞれが言い分を主張したらまとまるものもまとまらず、相続が原因で縁が切れるほどまでこじれてしまうこともあるでしょう。
兄弟が相続でもめないための対策は
まず、生前に兄弟間で話し合ってもらうことが大切かと思います。
同居しているのだから介護は当たり前、ではなく、同じ兄弟なのだから介護や親の今後の方針について、どういう方向性で行くのか、それぞれがそれについてどのように負担を負うことにするのか。
自宅が残されるなら誰が管理するのか、それとも処分したほうがいいのか。
財産内容も全員で情報を共有しておくと、変な疑いを抱かなくてすみますね。
そして、遺言書をのこすことも
子供たち全員に、公平で平等な遺産分割をするのは難しいことです。
しかし、遺言に親の想い、感謝の気持ち、家族への愛情をのせて伝えることで、子供たちは納得できること、気持ちの落としドコロを見つけ、トラブルを避けることができることも大いにあるでしょう。
自分が子供たちのことを考えながら心を込めて作った遺言書が、自分の死後、悲しい争いから自分の大切な家族を守ってくれる。
手遅れになる前に、本気で考えてみてはいかがでしょうか。
今日もお読みいただきありがとうございました。