オット、会社やめていいよ。

その後無職のまま現在に至る

自分が死んだあと、ペットは誰が?

こんにちは、粒です。

 

緊急事態宣言が出て、延期になっていた娘のピアノの発表会がさらに延期になりました。初めての発表会なので、安いながらもドレスを購入し(このドレスも新型肺炎の物流事情の影響でいろいろすったもんだしてやっと手元に届いたものでした。)、本人張り切って毎日練習していたのですが、延期の延期ということで、さすがにモチベーションが下がったようで、仕上がっていた曲もなんだか下手になってきています。

目標やゴールを設定し、それに合わせて気持ちを高めていくことって大切なことなんだなぁと、つくづく感じますし、家にこもりきりの毎日、子供の意欲やモチベーションを高め、維持するにはどうしていけばいいものかと、悶々としたりしています。

遺言書が必要なケース その10

自分の財産を譲りたい人がいる場合

相続によって故人の財産、権利、義務等を承継することになる人のことを 相続人 といい、だれがその相続人になるかは民法に定められています。これを 法定相続人 といいます。

法定相続人は、配偶者と血族しかなることができません。

 

相続人になれないこんなケース

・息子夫婦と同居 先に息子が亡くなり、お嫁さんが自分の世話をずっとし続けてくれている。かわいいし、とても感謝しているお嫁さん。けれど、どれほど長い間自分の娘のように一緒に生活して大切に思っていたとしても、お嫁さんには相続権がありません。

・小さな工場を個人で経営 息子たちは誰もあとを継がなかったが、甥が自分の技術を受け継いでくれ、後継者になってもいいと言ってくれている。しかし、第一順位の息子たちがいる以上、甥に相続で工場を譲ることはできません。

・配偶者に先立たれ、一人暮らしで寂しいときにずっとそばに寄り添ってくれていたかわいいペット。相続人にあたる自分の兄弟とは住むところも遠く疎遠なので、できたらこの子をかわいがってくれている近所のお友達に自分の財産を譲ってお世話をお願いしたいけど。

 

自分が今まで大切に守り増やしてきた財産ですから、法律で定められた人にそのまま譲るのではなく、自分がお世話になった人、自分の今までを託したい人、自分の大切なものを守っていってくれる人に、感謝や願いを込めて譲りたいという気持ちは財産の大小に関係なく当然のことだと思います。

 

では、相続人以外の人に財産を譲るためには

遺言書にその内容を書きのこすことで自分の希望する相続をすることができます。

これを 遺贈(無償で自分の財産を他人に与える処分行為のこと)といいます。

遺贈は、渡す相手の同意を必要とせず、自分の好きな内容で作成することができます。

ただ、遺言書の形式にのっとって作成する必要がありますので注意が必要です。

 

また、遺言による遺贈ではなく、生前に譲りたい相手と合意をしたうえで自分の財産を譲る方法もあります。生きている間に譲る場合が 生前贈与 、本人の死亡によって効果を生じさせる場合が 死因贈与 といいます。

「朝焼けに染まる空と海」の写真

贈与も遺贈も無条件に財産を渡すだけでなく、受け取る相手が一定の義務を負うことを条件とする ということもできます。これを 負担付き贈与(遺贈) といいます。ペットの面倒をお願いしたい はこれにあたりますね。

ただし、負担付き遺贈の場合、受け取る相手との同意が必要ではないわけですから、受け取る相手がそれを受けないということも十分考えられますし、渡す側と受け取る側の関係性、受け取る側の負担についてもよく考えなくてはいけません。

 

さらに贈与と遺贈のどちらが良いかは、目的と財産の状況、税金面などについてよく比較検討する必要があるかと思います。

 

遺言書を作ることで、今までずっと気がかりだった自分がいなくなった後の問題が解決することもあります。遺言書の作成はこれからの人生を明るく元気に長生きするためのものでもあるのかもしれません。

ただ、遺言書は作りおえたときがゴールではありません。

自分が死んだあと残された人たちが遺言書の存在を知り、自分の想いを知り、争うことなく、わだかまりを残すことなく、笑顔で相続を終えられることがゴールなのではないかと思います。

ですので、独りよがりではなく、残される人がいなくなってしまったあなたの想いを受け止める時のことを想像し、思いやる遺言でありたいですね。

 

今日もお読みいただきありがとうございました。