遺言をのこすとはいっても、なかなか行動には移せない。
こんにちは、粒です。
家にいる時間が長く、テレビやYouTubeに接する時間も圧倒的に増えました。
情報が氾濫している中、自分に必要な正しい情報だけを上手にだけ受け取っていきたいものですが、なかなか難しいものです。
遺言をのこすための第一歩
『生活笑百科』を見たり、『ひるおび!』の法律クイズを聞いたりしたとき、「やっぱり、うちにも必要なことかもしれないな・・・・。」と、遺言について考えたことがあったのではないでしょうか?
が、実際のところ、切実な思いや事情、差し迫った状況に置かれないとなかなか実行に移せないものです。
そんなときは、まず、自分が生まれてから今までの戸籍謄本 集めてみてはいかがでしょうか?
就職、家の購入、免許取得、年金時受給手続きなど、人生のあらゆる場面において住民票を請求することはあったと思いますが、戸籍、見たことがありますか?
戸籍の集め方
1.まず、自分の本籍地を確認する。
以前は、免許証に 本籍 の記載がありましたのですぐにわかったのですが、今はICチップ導入で記載がなくなってしまいました。
私自身、婚姻届を書いたときに本籍地を二人で改めて決めた覚えがありますが、それをどこにしたのか記憶が定かではありません・・・。
本籍地は自由に設定できますので、皇居(東京都千代田区千代田1丁目1番)が一番人気という話も。
本籍地が分からない場合は、まず自分の本籍地記載ありの住民票を取得して確認するのが一番簡単です。
2.自分の本籍地の役所で戸籍謄本を取得
自分の本籍地の役所で、その役所にある自分の戸籍謄本、除籍謄本すべてを取ります。
現住所の近くなら窓口で、遠い場合は郵送で取り寄せができます。
なじみがあるので、ここでは戸籍謄本と説明しておりますが、平成20年ごろから戸籍もコンピュータ化され、それ以降のものは戸籍全部事項説明書という名称になっています。
請求に必要なものは大体以下の通りです。
- 請求書(役所に用紙があります)
- 印鑑(認印可)
- 手数料
郵便で取得する場合は、さらに以下のものが必要になります。
- 手数料分の定額小為替
- 返信用封筒(住所氏名を記入し切手を貼付。住所は請求者の現住所でなくてはならない)
自治体によって必要なものが変わってくる場合もありますので、事前に確認が必要です。
3.さらに前の戸籍があるときは
婚姻、離婚、転籍の数だけ戸籍が存在し、法改正によって様式も変更された戸籍もありますので、一つの自治体で生まれてから現在までの戸籍が揃うことはまれかもしれません。
取得した一番古い戸籍を確認し、さらに前の戸籍があるときは、その本籍地の役所で同じように自分の戸籍がある分すべてを取得。出生時にさかのぼれるまでこれを繰り返します。
戸籍の見方も難しいので、取得した役所に、その前はどこの本籍地をたどればいいのか、教えてもらうとやりやすいですね。
さて、あなたの人生の道のりをたどる戸籍、何通集まるでしょうか?
戸籍の収集は必要なこと
相続時、遺言書がなければ、相続人を確定するために必ず亡くなった人の出生から死亡までの戸籍謄本を揃える必要があります。
自分の死後、家族がやらなくてはならない面倒な手間の一つを、今、自分が代わりにやることになりますし、あまり目にしたことのない、自分の戸籍、ルーツをたどる旅のようで少しわくわくしませんか?
戸籍謄本は、原則その戸籍に記載されている人、その直系の親や子、孫などしかとることができません。
手続きが面倒だと思うようでしたら、行政書士などの専門家に依頼するのも一つの手です。相続人が誰なのかをきちんと特定することもできます。
もしかしたら、戸籍をすべて集めたとき、自分の知らなかった兄弟の存在に気づくこともあるかもしれません。自分がいなくなってからそれが分かったら、残された家族はもっともっと大変な手続きを踏まなくてはならなくなりますから、自分が元気なうちに対策をたてて防ぎたいものです。
遺言をのこすための第一歩。まず、戸籍謄本を集めることから始めてはいかがでしょうか?
両親に遺言をのこしてほしい
遺言について調べてみたら、あてはまる心配事があった。など、ご両親に遺言をのこしてほしい、と願っている方もいらっしゃると思います。
そうは言っても、遺言を書いて とはなかなか言い出せない思いも。
そんな方も、ご両親の戸籍を集めることから始めてはいかがですか?
戸籍の収集をきっかけに、ご両親の子供のころのこと、住んでいた家のこと、自分の知らないひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんのことなどの話を質問したら、ご両親も話が弾み、孫たちにも昔のことを知ってもらういい時間になるのではないでしょうか。
そして、この家をどうしていこうか、これからの生活はどうしたいかな、と話し合う時間から始めてみてはいかがでしょうか?
今日もお読みいただきありがとうございました。